5月に入り最盛期を迎えている「かも風鈴」の制作現場=西伊豆町宇久須のガラス工房・ファロ

 西伊豆町で夏の風物詩「かも風鈴」作りが最盛期を迎えている。夏本番を前にした5月が受注のピークといい、地元のガラス作家たちが日々、涼しげで色形も多彩なかも風鈴の制作に汗を流している。

 かも風鈴は旧賀茂村時代に誕生。宇久須のケイ石を使った響きの良い音色が特色で、一般的なガラスよりも丈夫。人気も高く、現在同町ではライトボックス、ファロ、ゴリラ・グラス・ガラージの3工房が注文を受けて製作し、毎年600個ほどを販売している。繁忙期となるこの時期は通常の業務とも重なり、皆オーダーメードの注文製品や体験工房などの合間を縫って作業に励んでいるという。町在住ガラス作家の会の五木田淳子さん(47)は「忙しいが妥協せず、こだわりを持って作っているので、手元に届いた人にはぜひガラスの美しさや音色を喜んでもらうのと同時に、西伊豆の良さや魅力を感じ取ってもらいたい」と話している。

 宇久須の黄金崎クリスタルパークによると、27日と6月3日には堂ケ島公園や町役場付近などでかも風鈴の「引き売り」も実施。19~21日は下田黒船祭にも出張する予定という。問い合わせは同パーク〈電0558(55)1515〉へ。

 【写説】5月に入り最盛期を迎えている「かも風鈴」の制作現場=西伊豆町宇久須のガラス工房・ファロ