墓に眠る黒船乗員に焼香する米軍海兵ら=下田市柿崎の玉泉寺

 下田市最大級のイベント「第78回黒船祭」が19日に開幕し、初日は米海軍第7艦隊音楽隊演奏会や米海軍主催の墓前祭が行われた。旧町内でも開国市や歓迎交流会といった多彩な催しが繰り広げられて盛り上がった。

 墓前祭は、ペリー提督が率いた黒船艦隊の乗員5人が眠る下田市柿崎の玉泉寺(村上文樹住職)で開かれた。福井祐輔市長や米海軍の将校ら関係者が参列し、冥福を祈った。

 米海軍第7艦隊音楽隊の演奏するレクイエムと村上住職の読経に続き、参列者は全員で黙とうをささげた。ジェフリー・J・キム米海軍横須賀基地司令官ら5人が花輪を奉献、敬礼して一人ずつ焼香した。最後に従軍牧師が祈とうした。

 同寺は1854年に締結した日米和親条約下田条約により、米国人の埋葬所に指定されていた。戦前から米海軍による慰霊が行われている。

 ■米海軍第7艦隊音楽隊 軽快な演奏で魅了

 米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会は、下田市柿崎の玉泉寺(村上文樹住職)と旧町内の開国市ステージ、稲生沢中で開かれた。

 玉泉寺では、同音楽隊のメンバー5人が、ジャズやゴスペルのほか、日本の懐メロ、アニメ映画の主題歌など12曲を演奏。会場に集まった観光客らを楽しませ、日米友好の雰囲気を盛り上げた。

 ジャズ風にアレンジした「聖者の行進」では、アドリブを織り交ぜながら軽快な演奏を披露。日本の歌謡曲「涙そうそう」や「青い山脈」ではしっとりとした雰囲気を醸し出して聴衆を魅了した。演奏が終わると大きな拍手が湧いた。

 演奏後、音楽隊のメンバーは観光客らの記念撮影に気軽に応じるなどして交流した。

 【写説】墓に眠る黒船乗員に焼香する米軍海兵ら=下田市柿崎の玉泉寺

 【写説】軽快な演奏で会場を沸かせる音楽隊=下田市柿崎の玉泉寺