出発式でテープカットを行う野本東急社長、水戸岡さん、渡利JR東日本横浜支社長(左から)=JR横浜駅

 ■専用待合室、来月オープン カフェ公開

 伊豆急、東急電鉄の食事付き豪華観光列車「ザ・ロイヤル・エクスプレス」が21日、JR横浜駅−伊豆急下田駅間で運行を始めた。横浜駅ではオープニング、出発式典、下田駅では地元園児らによる歓迎セレモニーなどが行われ、伊豆の観光活性化の起爆剤として期待される同列車の門出を祝った。

 東急東横線横浜駅で行われた運行開始セレモニーでは、乗客専用の豪華なラウンジ(待合室)や、列車内をイメージしたカフェが公開され、注目を集めた。カフェは8月下旬にオープンする見込みで、一般の利用も可能。列車のデザインを担当した世界的工業デザイナー水戸岡鋭治さんをはじめ、東急取締役執行役員の城石文明鉄道事業本部長、JR東日本の渡利千春横浜支社長らがあいさつした。

 JR横浜駅7番ホームでは、水戸岡さん、東急の野本弘文社長、渡利支社長の3人がテープカット。多くの鉄道ファンや駅利用客が見守る中、首都圏と伊豆を結ぶ新たな観光列車の出発を祝った。

 1番列車の乗客となった川崎市の山本啓一郎さん(70)、ひで子さん(68)夫妻は「キャンセル待ちだったが、望みがかなってとてもラッキー。食事しながら列車の旅を存分に楽しみたい」と笑顔で話した。

 東急によると、1番列車を含む7月運転のザ・ロイヤル・エクスプレス3本の席は既に完売。合計定員300人に対して2倍の600人が応募する人気ぶりという。同列車は8両編成で、定員は100人。国内観光列車としては最大級で所要は約3時間。

 ■終着・伊豆急下田駅 園児ら100人歓迎

 ザ・ロイヤル・エクスプレスは午後3時すぎ、伊豆急下田駅に到着、観光関係者や地元園児など約100人が迎えた。

 伝統の下田太鼓が鳴り響く中、ホームに降り立った乗客一人一人にヒマワリの一輪花を贈った。歓迎式典で伊豆急行の小林秀樹社長は「一番列車の皆さんを心より歓迎します。思い出に残る旅を」とあいさつ。下田市の福井祐輔市長も「数十倍の抽選で1番列車を当てた皆さんが下田に幸運を運んできてくれた」と歓迎した。

 下田認定こども園の園児たちが「この電車で遊びに来るお友達とたくさんの思い出をつくり、大好きな下田で大きくなっていきます」と、未来子ども宣言をした。伊豆漁協は、片瀬白田沖で漁船4隻に大漁旗を掲げ歓迎した。

 夫と2人で利用した東京都大田区の主婦(31)は「内装も料理も豪華で、夢のような気分。天気に恵まれ、車窓からの景色も最高でした。漁船の歓迎には感激した」と満足そうだった。

 【写説】出発式でテープカットを行う野本東急社長、水戸岡さん、渡利JR東日本横浜支社長(左から)=JR横浜駅

 【写説】観光関係者や子どもたちの歓迎を受け、ホームに降り立つ乗客=伊豆急下田駅