ウミガメの産卵状況を調べる職員や児童=下田市の田牛海岸

 県の希少野生動植物に指定されているアカウミガメの産卵が28日、下田市の田牛海岸で確認された。1991年から調査を続けている下田海中水族館によると市内での確認は3年ぶり。今回は114個が見つかった。今後5回前後の産卵も期待できるという。

 アカウミガメは太平洋に広く分布し、7、8月を中心に産卵するため本州の海岸に上陸する。成体で甲羅の大きさは直径80センチほど。1度の産卵で100個前後を産み、卵はピンポン球と同程度で約2カ月でふ化する。昨年、吉佐美大浜に上陸したが産卵は確認されなかった。

 地元の住民が午前9時ごろ、波打ち際から約20メートルの地点に産卵の跡を発見し、同水族館に連絡した。担当の職員ら3人が砂を掘り起こし、深さや20~50センチの所で卵を確認。ふ化率を調べるために個数なども確認した後、丁寧に埋め戻した。

 総合的な学習でウミガメについて学んでいる朝日小の3年生ら約20人も調査に参加。原花衣さん(3年)は「初めて見ることができた。学校で学んだ通りの大きさだった」と声を弾ませた。同水族館の浅川弘さんは「本日の明け方近くに産卵したとみられる。卵の数も例年並み」と話した。

 【写説】ウミガメの産卵状況を調べる職員や児童=下田市の田牛海岸