新しくできたプロジェクター付きの茶室で茶道を楽しむ関係者=南伊豆町手石の満満亭

 南伊豆町手石にウインディーネットワーク(本社・下田市、杉本憲一社長)が茶室「満満亭(ままてい)」を建設した。敷地約560平方メートル、建築面積約200平方メートルの大規模な邸宅に、特色ある二つの茶室を設けた。社会貢献の一環で杉本社長は「茶道や着物の着付け教室などを安価に開き、南伊豆の文化の底上げを図りたい」と述べた。9月15日に一般への貸し出しを始める。

 建物は入母屋造りの平屋建てで、二つの茶室は建物東側にある。片方は織田信長の弟有楽斎(うらくさい)が造った茶室「如庵(じょあん)」を複製した。2畳半台目向切りで端正に仕上げている。もう一つは4畳半と3畳で、プロジェクターを設けるなど現代的な造りとした。

 ほかに古民家の木材を利用した18畳の座敷、調理室、事務室がある。庭は飛び石に伊豆石を使い、ふ入りの植物を植え込んだ。

 具体的な利用プランは未定だが、地元向けに安価に開放するという。杉本社長は「共立湊病院跡の生涯活躍のまち事業で都会の高齢者がやって来る。彼らを迎えるのに十分な文化的な拠点にする」と展望を語る。杉本社長が理事長を務めるNPO法人南の風創生本部の事務所も兼ねる。

 地元では期待の声が聞かれる。手石で茶道に詳しい比野下富子さんは「国宝級の茶室ができた。大勢で利用したい」と歓迎した。場所は県道下田石廊松崎線沿いで、風未来の隣にある。問い合わせは満満亭〈電0558(62)1155〉へ。

 【写説】新しくできたプロジェクター付きの茶室で茶道を楽しむ関係者=南伊豆町手石の満満亭