太鼓や横笛の練習に熱が入る若者たち=下田市二丁目

 ■連夜練習、お囃子響く 「迫力出し盛り上げる」

 下田っ子が情熱を注ぐ下田八幡神社の例大祭(太鼓祭り)は14、15の両日、旧町内挙げて盛大に開かれる。4日までに例大祭全体会議が開かれ、日程や巡路など詳細が決まった。太鼓台を繰り出す14町内は連夜、お囃子(はやし)の練習に励み、旧町内は日ごと祭りムードが高まっている。

 太鼓祭りは江戸時代の初期、時の下田奉行・今村伝四郎が乱世で荒廃した人心を一つにして町づくりを進めるために始めたと伝わる。太鼓の音律は大坂夏の陣で大勝した徳川軍が入城する際の陣太鼓を模したとされる勇壮・軽快な囃子。

 太鼓台は各町ゆかりの人形の飾り物を乗せ、夜はちょうちんで明るく彩りながら練り歩く。お囃子は大太鼓、小太鼓、鉦、笛、三味線で構成する。太鼓の正調は1番「岡崎」、2番「さん切り」、3番「若竹」、4番「高殿(たかどろ)」と呼ばれるが、打ち方は各町で微妙に異なる。

 伝統の下田太鼓と並び、お道具を高々と連ねる「太鼓橋」も、この祭りの見どころ。お道具の高さや形によって、その年の若い衆の力量が評価される。今年は14日に4カ所、15日に9カ所で披露する。

 14日の日程はお道具が午前10時半、神輿(みこし)が11時半、太鼓台が正午にそれぞれ宮出。午後7時20分から仮宮のある大川端で14台の太鼓台が奉納そろい打ち。午後7時45分から納涼花火大会を開く。

 15日はお道具が午前8時40分、神輿が9時半、太鼓台が10時10分に仮宮を出発。宮入はお道具が午後8時50分、神輿が9時20分、太鼓台が9時45分の予定。

 今年の祭典当番区は二部の港区、大坂区、弥七喜区。祭典執行委員長の山田吉利さんは「伝統を守り、熱中症やけがなどに注意しながら、大いに盛り上げたい。今年も多くの市民や観光客に楽しんでもらいたい」と話している。

 下田太鼓祭りとして知られる下田八幡神社例大祭(14、15日開催)に向けて、下田市の旧町内で若衆らが毎夜、お囃子の練習に励んでいる。

 4日夜、二丁目では、原町と旧三丁目の約20人が集まり、祭りで披露する「正調」の合同練習をした。「さ~て、よいよいよい」の掛け声とともに、若者たちが交代で威勢良く太鼓をたたき、横笛を鳴らした。

 原町の頭を務める片山孝伸さん(40)は「うちは若い子が多いので元気がある。迫力ある音を出して祭りを大いに盛り上げたい」と話した。

 【写説】太鼓や横笛の練習に熱が入る若者たち=下田市二丁目