自殺防止の課題と現状について話し合う参加者=下田市の県下田総合庁舎

 ■「地域全体で連携を」

 県賀茂健康福祉センターは21日、下田市中の県下田総合庁舎で自殺対策ネットワーク会議を開いた。賀茂地区の各自治体、警察、消防、社会福祉協議会、医療関係者など20機関以上から30人が出席し、同地区の現状について意見を交換した。

 自殺対策の情報共有と関連機関の連携強化を狙い2011年から毎年開催している。

 参加者は、県の職員から高齢者の自殺が多いなど地域の現状、「死にたい」と打ち明けられた時の接し方の原則などを学んだ。ワークショップも開かれ、家庭内暴力に苦しむ高齢女性の事例をもとに自殺の危険因子や必要な支援、支援する上で難しいと思うことなどを話し合った。

 同センターの藤本真一保健所長は「自殺の動機・原因には健康、経済、家庭問題などさまざまな要因があり、地域全体で連携して取り組む必要がある」と呼び掛けた。

 賀茂地区では15年までの過去13年間で、自殺者数が20~30人、自殺死亡率が県平均や全国平均を大幅に上回る25~45%前後で推移している。340人以上の命が失われ、うち50~70代が150人以上を占める。

 【写説】自殺防止の課題と現状について話し合う参加者=下田市の県下田総合庁舎