救出したアカウミガメの幼体を観察する児童=下田市の田牛海岸

 ■東海地区平均上回る 産卵場所掘って選別 

 下田市立朝日小の3年生14人と下田海中水族館は22日夕方、田牛海岸で、県の希少野生動植物に指定されているアカウミガメの卵のふ化率調査を行った。ふ化率は72・8%で、東海地区の平均(60%台)を上回ったことが分かった。

 アカウミガメは温帯から亜熱帯の海に生息し、日本が唯一の産卵場所だ。幼体は太陽光に温められた地面の温度が下がったころ、砂の中から出てきて海を目指す。成体になるのは5千匹のうち1、2匹といわれている。

 調査したのは7月28日に産卵が確認された114個の卵。9月15日夜にかえったが、街灯の光に惑わされて砂浜で迷っていた個体もいて、数十匹を同水族館の浅川弘さんらが海に返した。

 子どもたちは、浅川さんと一緒に産卵場所の砂を掘り起こし、無事かえった卵とそうでない卵を選別した。途中で砂の中に取り残された甲長約4センチの幼体1匹を発見し、救出した。元気であることを確認し「頑張ってね」「ばいばい」などと声を掛けながら海に放した。土屋天翼君は、救出した幼体について「ぴくぴく動いてかわいかった。元気に育ってほしい」と話した。

 下田市では吉佐美大浜でも産卵が確認されていて、9月末~10月初旬にふ化するとみられる。

 【写説】救出したアカウミガメの幼体を観察する児童=下田市の田牛海岸