長八フェスに合わせて行われた墓前供養祭。天井には県指定有形文化財の代表作「雲龍」=松崎町松崎の浄感寺

 松崎町出身の左官の名工・入江長八(1815~89年)を顕彰する「第34回長八フェスティバル」(長八まつり実行委員会主催)が24日、松崎の伊豆の長八美術館周辺で開かれた。長八の菩提(ぼだい)寺・浄感寺では墓前供養祭が営まれ、伊豆長八作品保存会のメンバーや地元行政・観光関係者ら約25人が列席。追悼法要を通じ、脈々と受け継がれる長八の遺徳をしのんだ。

 長八の代表作「雲龍」(県指定有形文化財)が天井に配置された本堂内陣で、町観光協会長でもある本多正弘住職が読経する中、参列者が順に焼香した。斎藤文彦町長は「芸術の域に高められた漆喰鏝絵(しっくいこてえ)の技術と作品は、松崎の文化・経済に多大な恩恵を与えた」と、長八の功績をたたえるメッセージを寄せた。

 長八美術館近くの特設会場では「光る泥団子」作りの技術を競う第14回松崎左技士選手権大会や、漆喰鏝絵の制作体験が人気を集めた。地元の県立松崎高吹奏楽部による演奏ステージ、小学生による踊りなども催され、盛り上がった。サザエのつぼ焼きなど海産物をはじめ、多彩なグルメブースも出店した。同美術館では「第18回全国漆喰鏝絵コンクール」入賞作の特別展(~10月末)も始まった。

 【写説】長八フェスに合わせて行われた墓前供養祭。天井には県指定有形文化財の代表作「雲龍」=松崎町松崎の浄感寺