秋晴れの下で仲間と一緒に稲の収穫に汗を流すオーナー会員ら=松崎町の石部の棚田

 「棚田オーナー制度」を取り入れている松崎町石部の棚田で7日、秋恒例の収穫祭が始まった。県内外の各地から棚田オーナーらが大勢集まり、青空の下で黄金色に実った稲穂を協力して収穫、心地よい汗を流した。今年は8日まで2日間で約600人が参加する。

 眼下に駿河湾を望む棚田で、鎌を手にした参加者らが根元から丁寧に稲穂を刈り取った。品種はうるち米「きぬむすめ」で、石部地区棚田保全推進委員会によると今年は例年に比べ雨が少なく、水の管理に苦労したが作柄は上々という。「出来栄えもよく、収穫量は、豊作だった昨年と同じくらいを見込む」と話した。

 今後、天日干しと脱穀、精米、袋詰め作業を経て11月初旬にオーナーの手元に届けられる。10年以上前からオーナーを続け、約20人の仲間と一緒に県外から訪れた福祉施設職員の男性(38)は「おにぎりにして、新米そのものの味をみんなで楽しみたい」と語った。

 棚田は現在、再生した280枚(約1・6ヘクタール)を貸出し、田植えや稲刈りを体験してもらっている。本年度のオーナー会員は約90件で、リピーター率は8割を超えている。

 【写説】秋晴れの下で仲間と一緒に稲の収穫に汗を流すオーナー会員ら=松崎町の石部の棚田