河津町の子育て支援、文化、防災機能を備えた複合施設整備計画を巡り、8日に行われた住民投票で相馬宏行町長(57)の解職請求(リコール)が成立、相馬町長は失職した。町民は「計画見直し」の答えを出した。

 有効票の過半数で決する投票結果は解職賛成2816票、反対1524票で1292票という大差がついた。有効投票総数は4340票で、賛成は65%を占めた。

 相馬氏は会見で「約17億円という額が町民にとって大きかったのかもしれない」と振り返ったが「議会の議決を得て進めたので何ら非はない」とも語った。しかし住民投票の民意は、その議決とは合致しなかった。

 投票率は68・81%だった。期日前投票が9月19日の初日から好調で3030人、有権者の47・5%が済ませただけに、80%を超えるのでは―とみられたが、投票当日が伸びなかった。昨年3月、複合施設に反対する動きが表面化して以来、町を二分し溝を深めた状況が、有権者の投票行動に影響したとみられる。2014年9月の町議選投票率は75・97%だった。

 次は出直し町長選が行われる。候補者擁立の動きはこれからだが、どのように「計画見直し」をするか、前向きな議論が求められる。子育て支援をはじめとする施設機能の必要性には多くの理解がある。民意を反映させるとともに、対立から対話への転換が期待される。

 ■出直し町長選 11月21日告示、26日投票

 河津町選挙管理委員会(高川千里委員長)は9日、住民投票による相馬宏行前町長の解職請求(リコール)成立に伴う出直し町長選を11月21日告示、26日投開票で行うことを決めた。8日現在の有権者数は6384人(男3096人、女3288人)。