河津町の住民投票による解職に伴う出直し町長選が21日、告示された。2期7年半務め町複合施設整備計画を巡り解職された前職の相馬宏行氏(57)=川津筏場=と、解職請求(リコール)した住民組織で事務局長を務めた元副町長で新人の岸重宏氏(67)=峰=が共に無所属で立候補を届け出、一騎打ちの選挙戦がスタートした。相馬町政の復活か刷新か、有権者の審判が注目される。26日に投票、即日開票される。

 相馬候補は、住民投票結果(解職賛成2816票、反対1524票)を受け子育て支援や文化、防災の複合施設整備計画を白紙撤回し「町民の声を聞くことが足りなかった。原点に返って対話を深める」と3選を目指す。

 岸候補は、住民組織「あしたの河津をつくる3168」の解散後「混乱した町を沈静化してほしいとの一般住民の強い声を多く聞いた」とし「町民本位の町政を目指し新たな町づくりに取り組む」とアピールする。

 ■きょうから期日前投票

 期日前投票は22~25日午前8時半~午後8時、町保健福祉センター・ボランティア団体室で受け付ける。

 投票は午前7時~午後6時、町内11カ所で行う。開票は7時半、町役場議場で始まる。

 20日現在の選挙人名簿登録者数は6444人(男3128人、女3316人)。

 ■相馬宏行(そうま・ひろゆき)候補(57) 川津筏場 無前 町民の声反映を約束

 相馬候補は、川津筏場の選挙事務所前で出陣式に臨んだ。「今までの経験をもとに、さらに町民の意見を伺いながら初心に帰り町づくりを進めていきたい」と第一声を放った。

 中村信雄後援会長は「皆さんの熱い情熱と英知で必勝を期して戦っていきたい」、推薦する連合静岡の戸崎孝雄・伊豆地域協議会議長は「町の発展に向け引き続き取り組んでもらうため、負ける訳にはいかない。全力で運動を展開していく」と力を込めた。友人を代表して飯田正臣さん(町商工会長)は「次世代につなぐ町づくりに頑張ってもらいたい」と期待を寄せた。相馬候補は「高齢者対応、少子化対策、道路整備など、まだまだやらなければならないことがたくさんある。住民投票結果を受け厳しい選挙だが、再び町政の壇上に送ってもらえるようお願いする。若さと実行力で、皆さんの声を反映することを約束する」と訴えた。堤賢太郎筏場青年会長の音頭で「ガンバロー」を三唱した。

 相馬宏行氏(そうま・ひろゆき)57 無前(2) 元町監査委員、元町議会議長、町議3期 県立下田北高卒 川津筏場

 ■岸重宏(きし・しげひろ)候補 (67) 峰 無新 新たな町づくり進める

  岸候補は、下峰の選挙事務所前で出陣式に臨み「町民に分かりやすい政治を実現する」と第一声を放った。

 岸候補は、まちづくりの基本に「情報公開と町民参加のまちづくり」を挙げ「37年間の行政経験を生かし、七つの公約一つ一つに道筋を付け、取り残された多くの課題に取り組む」とアピール。特に(1)子育て関連施設(2)小学校の統合問題(3)バガテル公園の再生―の三つを優先的に取り組むと強調した。

 事務局長として活動した住民運動を「町民の声を聴く政治が行われていないということを一番強く感じた」と振り返り、「私は行政、議会、町民の三つが一つになったオール河津の町づくりを進めていく。私と一緒に新たな町づくりに、挑戦していこう」と支援を訴えた。

 後援会の杉井英夫顧問が「リコールが成立し再度、町民の良識を問う選挙」、山城清会長が「岸は町長の椅子に深く座ることなく、必ず町民の力になる」と結束を呼び掛けた。

 岸重宏氏(きし・しげひろ)67 無新 下峰区役員 元副町長、元町総務課長、元町産業振興課長 中央大経済学部卒 峰