■「支持読めず」激戦続く

 河津町の住民投票による解職に伴う出直し町長選は終盤を迎え、共に無所属で前職の相馬宏行候補(57)=川津筏場=と、元副町長で新人の岸重宏候補(67)=峰=が激しい選挙戦を繰り広げている。本社が情勢を探るため行った期日前投票の出口調査によると、「町民に分かりやすい政治」を目指す岸候補がリード、「2期7年半の情熱と責任感」の相馬候補が追う展開となっている。両陣営から「今までの選挙と違い、支持がつかみきれてはいない」との声が聞かれ、出口調査で回答を拒否した人も少なくなく、26日の投票へ向け予断を許さない状況が続いている。

 ■相馬氏選対「政治姿勢訴える」 岸氏選対「足で回りお願い」

 相馬候補の陣営は、10月28日の後援会事務所開き後から活動を本格化、約1300票差がついた住民投票からの挽回を図る。連合静岡が推薦する。支援町議5人の一人で土屋粂太郎選対本部長(77)ら幹部は「取り戻すには厳しい数字だが、政治姿勢を訴えて支持を広げたい。全23地区で『頑張れ』と声援を受けている」と手応えを話す。

 岸候補の陣営は、11月3日から本格的に始動、同世代の結束力を足掛かりに支持拡大を進める。町議5人が支援する。元町議で岸候補と同級生の吉田重好選対本部長(66)ら幹部は「住民投票と選挙は別物。解職賛成の約2800票は岸候補の票ではない。とにかく足で回ってお願いあるのみ」と引き締める。女性支援者の動きも活発とみられる。

 相馬候補は、街頭演説で「複合施設整備計画は白紙撤回した。改めて町民の声を聞く」とし▽高齢者福祉充実▽若い世代の子育て支援▽医療費無料化の高校生までの拡充▽自治体間の防災協定拡充▽小学校設置の在り方と再編成▽河津桜まつりだけに頼らない年間を通じた観光誘客―などを挙げる。「町民の皆さんと共に笑顔で暮らせる町づくり、町政発展に努める」と訴える。

 岸候補は、街頭演説で「37年間の行政経験を生かし町の混乱から町政を進めることが求められている」とし▽子育て関連施設の早急な検討▽小学校統合▽防災対策▽バガテル公園再生▽第1・第3次産業の連携推進▽幼稚園・保育園の将来的運営形態の検討▽行財政改革―を挙げる。「町民参加の政治を目指す。私と一緒に新たな町づくりに挑戦しよう」と語り掛ける。