町役場窓口に列を成すグラウンドゴルフ愛好者たち=南伊豆町役場

 生涯スポーツとしてグラウンドゴルフは、伊豆各地で協会ができるなど近年普及が進む。高齢者の健康増進に一役買う一方で、人気過熱により、適地の公園は“混雑”が見られる。南伊豆町では毎月、公園利用予約には行列ができ町は対応に追われる。

 ■毎月1日から利用受け付け 適地の公園「下田の人も」

 同町で愛好家に人気の青野川ふるさと公園は、毎月1日に予約受け付けを始める。早い順に翌月の予約ができ、複数日を取ることも可能だ。11月1日午前8時25分ごろ、町役場の窓口には開庁5分前にもかかわらず10人以上が並んだ。ほぼ全員がグラウンドゴルフ目的で、一番乗りの人は7時半ごろ来庁したという。全員が予約を終えると7割の日程が埋まった。

 同公園は総天然芝で、ほぼ毎日練習や大会がある。町グラウンドゴルフ協会の渡辺力会長は「転んでもけがをしにくく安心だ。芝を読む必要があり土にない面白さがある」と人気の理由を述べ「(隣接する)下田市の人も来る」と語る。

 公園の予約は従来3カ月前だったが、学校など行政が利用したい日に先に予約が入ってしまうことがあり7月から1カ月前とした。愛好者は「これが行列の原因」と口々に語る。11月一番乗りの鈴木昭一さん(吉祥)さんは20人ほどのグループの一員で「1カ月前まで利用の可否が確定せず予定を立てづらい。早く来るしかない」とし「団体規模や目的に応じ対応を変えてもいいと思う」と改善提案をする。

 公園は本来、占用する必要がある場合を除き、予約しなくても使える。特に子どもや親子連れはふらりと訪れサッカーなどをしている。2年前に同公園へ遊具設置を陳情した2児の母・鈴木麻樹子さん(妻良)は「親子で弁当を持って来て一日遊べる、南伊豆では他にない大切な場所だ。大きい子も小さい子も集まり、子育て世代の交流の場になっている」と語る。グラウンドゴルフ協会の本年度総会でも子どもに配慮するよう話し合いが持たれた。町は今月、土・日曜日の予約を控えるよう指導をした。

 同公園のほか、旧三浜小や差田グラウンドも高頻度で練習が行われる。町担当者は「条例や規約などで改善したい」と述べ対応を急ぐ。渡辺会長は「グラウンドゴルフはどこでもやれるが、適地は限られる。なんとかしてほしい」と話した。

 【写説】町役場窓口に列を成すグラウンドゴルフ愛好者たち=南伊豆町役場