ガラス越しにご開帳された観音菩薩座像=南伊豆町伊浜の普照寺

 南伊豆町伊浜の普照寺(井手伸祐和尚)は3日、年に一度の本尊・観音菩薩座像のご開帳を執り行った。像は平安時代の作とされる町を代表する古仏で、普段は耐火の堂内に納められている。早朝から住民らが集まり、新年を祝いながら姿をガラス越しに拝んだ。

 午前7時ごろから、住民が集まり仏事を行った。江戸時代に伊浜で発生した山津波で生き残り地域復興の礎になったとされる、18軒の家の子孫が集まりお神酒を捧げた。

 本尊は頭体幹部が一木造りで手足は別の木材を寄せている。座高は80・8センチ。伝承では奈良時代の高僧・行基が彫り遠州の海浜に捨てられ、793年正月3日に伊浜の漁師が引き上げたとされる。町誌によると、学問的には平安時代の作だという。

 【写説】ガラス越しにご開帳された観音菩薩座像=南伊豆町伊浜の普照寺