風車のオブジェを設置する広井さん(左)と鈴木さん=南伊豆町の道の駅・下賀茂温泉湯の花

 下田市の春の風物詩「風の花祭り」(市観光協会、風の花の会主催)が、第14回の今年で最後となることが28日までに、分かった。ボランティアに頼る運営体制に限界がきていることや、第1回から同イベントをプロデュースするペーパーアーティスト・広井敏通さんの健康上の理由などから終了が決まった。主催者は「最後になるが全力投球で臨む。多くの人に参加してほしい」と呼び掛けている。

 ■3月17日から第14回 「全力投球、参加して」

 風の花祭りは、子どもたちを中心に約2千人が作った花の風車で市内を飾るイベントとして、柿崎のまどが浜海遊公園を会場に2005年にスタート。以降、参加者も増えて、風車の数が1万5千個を超えるまでの規模に拡大した。しかし、運営メンバーの高齢化や有志のみでの風車の製作指導、会場設営を続けることが、難しくなったという。

 広井さんは「規模を縮小して継続できたとしても『つまらない』と感じ人は二度と来ない。それなら続けない方がいい」と語る。

 一方で良い思い出も数え切れないと言い「風車を作っていた中学生が大人になり、子どもを連れて体験コーナーに遊びに来てくれたのは感慨深かった」と振り返った。

 藤原徹佳・市観光協会事務局長は「市内の子どもがほぼ全員参加する貴重なイベントだったので残念だが、ここまで続けられたことに感謝したい」と述べた。

 最終回の今年は「星のゆうえんち」をテーマに3月17日~4月5日に開催する。約20種類の花の風車1万個以上が来場者を出迎える。

 ■南伊豆でも 来月10日に向け作業 前回2倍超、450個の風車設置

 南伊豆町では前年度から、「風の花祭り」に感銘を受けた有志団体が風車を作り桜の時期に道の駅・下賀茂温泉湯の花へオブジェを展示している。本年度は前回の倍を超える450個を作り、28日、広井敏通さんの指導の下で設置作業が始まった。

 風車を作るのは子どもの遊びを考える団体シー・フラワー(竹本仁美さん・鈴木麻樹子さん)だ。施設を回ったりイベントを開いたりして風車の数をそろえた。広井さんもオブジェの組み立てなど協力してきた。鈴木さんは「感謝のしようもない」と話す。

 オブジェは竹を組んで作り、「みなみの桜と菜の花まつり」が開かれる2月10日~3月10日に展示する。今回は滑り台を組み込み、遊びや記念撮影に使いやすくしたという。

 【写説】風車のオブジェを設置する広井さん(左)と鈴木さん=南伊豆町の道の駅・下賀茂温泉湯の花