協定を結んだ(左から)石井社長、山田社長、岡部町長、佐藤会長=南伊豆町役場

 ■22年度の稼働目指す

 南伊豆町は南上地区でのバイオマス発電実施を目指し5日、民間3団体と地域活性化に関する包括連携協定を結んだ。各団体代表者が町役場で協定書に署名した。長年放置されてきた広葉樹林などを伐採し、2022年度をめどに同地区で千キロワット相当の発電所を稼働させる。全国2例目となる、木材を高熱でガス化しエンジンを動かす方式を採用する。

 茨城県でバイオマス発電の実績があるエジソンパワー(東京都中央区、山田敏雅社長)と、いしい林業(毛倉野)南上財産区が協定に参加した。エジソンパワーは15億円を投資するとし、山田社長は「地域がエネルギー的に自立し産業と雇用が生まれる」と述べた。

 発電方式は欧州で先例があり、エネルギー回収率は従来の倍以上で、煙や騒音も少ないという。

 稼働時期は送電線接続手続きの関係で22年度とされているが山田社長は「東京電力と交渉しできるだけ早くしたい。プラントだけなら1年でできる」と話した。

 いしい林業の石井静夫社長は「雑木林に手を入れるのは念願だった」、財産区管理会の佐藤利正会長は「南上の2千ヘクタールの山林は荒廃している。事業に大きな期待を持っている」、岡部克仁町長は「焼却熱を利用した農業特区としても可能性秘めている」とそれぞれ述べた。

 【写説】協定を結んだ(左から)石井社長、山田社長、岡部町長、佐藤会長=南伊豆町役場