川勝知事を迎えて松崎、西伊豆両町の代表6人が意見を交わした知事広聴「平太さんと語ろう」=西伊豆町中央公民館

 川勝平太知事が県内各地を視察する移動知事室は7日、賀茂地域の松崎、西伊豆両町で行われた。安良里の西伊豆町中央公民館では、住民120人が参加して知事広聴「平太さんと語ろう」を開催。地元で活動する男女6人が代表で登壇、地域の実情や課題について率直に意見を述べた。

 西伊豆に移住したワサビ農家の岡原有志さん(36)=名古屋出身=は「きれいな水を必要とするワサビの生産は、ジオパークの独特な地形の恩恵を受けている。独立3年目で、ふるさと納税を通じ着実にリピーターが増えている。今後は効率化を図り、経営や宣伝に力を入れ、移住者や農業をやりたい人の力になりたい」と語った。

 これに対し川勝知事は「ジオパークは地球を相手にした“世界の伊豆学”。世界で最も美しい伊豆半島で、大人だけでなく、若い子どもたちにぜひ実学として、ワサビや農業の素晴らしさを伝承してほしい」と期待した。

 西伊豆しおかつお研究会の芹沢安久会長に続き、松崎町観光協会の端山智充副会長(48)は「最近の子どもは海の遊びから離れている。水に触れて遊ぶ教育がもっと大切になるのでは」と述べた。

 伊豆八十八カ所霊場の一つである帰一寺(松崎町)の田中真沙美さん、西伊豆町社会福祉協議会の山本きみよ理事、絲(いと)コンセプトの高野恵子代表も考えを発表。川勝知事は東京五輪の文化プログラムや、サイクリストの健康増進に触れた上で「魅力の発信には、より敏感な女性独自の視点というものがこれからますます重要になる」と語った。

 ■現地調査の紙芝居再現 知事 黄金崎ジオサイト訪問―松崎高生

 川勝平太知事は7日、知事広聴に先立ち松崎町大沢の築300年の県指定有形文化財・旧依田邸、西伊豆町黄金崎のジオサイトで知られる奇岩スポット「馬ロック」などを訪ねた。

 このうち黄金崎では地元の県立松崎高サイエンス部が出迎えた。2年生の稲葉柾成部長、増田美寿々副部長らメンバー6人が、伊豆半島ジオパークの世界認定現地調査(2017年)で行った一色枕状溶岩の説明を当時と同じ紙芝居で再現。パンフレットや缶バッジ、ジオ菓子も川勝知事にプレゼントした。

 意見交換には伊豆半島ジオガイド協会の仲田慶枝理事らも加わり、生徒を前に川勝知事は「伊豆は世界で最も美しい半島。誇りを持ってほしい。皆さんの活躍のおかげで世界認定にも大きな自信を持っている」と語った。

 【写説】川勝知事を迎えて松崎、西伊豆両町の代表6人が意見を交わした知事広聴「平太さんと語ろう」=西伊豆町中央公民館

 【写説】川勝知事(左)に日頃のジオパーク活動を紹介するサイエンス部の生徒たち=西伊豆町の黄金崎