特別公開されている大日如来座像と四天王立像=下田市蓮台寺の天神神社

 ■「地元の宝」そろって公開

 下田市蓮台寺の天神神社で31日、国指定重要文化財「大日如来座像」と市指定文化財「四天王立像」の特別公開が始まった。仏像修復後、大日如来、四天王そろっての公開は初めて。

 大日如来座像は、鎌倉時代の承久年間(1219~21年)に廃寺になった幻の密教寺院「蓮台寺」の本尊と伝わる鎌倉時代初期の作品。昨春、84年ぶりの修復を終えた。

 四天王立像は、持国天と多聞天が平安時代後期、広目天と増長天が江戸時代前期の作品とされる。今春、314年ぶりの修復を終えた。

 大日如来座像と四天王立像を収める収蔵庫も一昨年9月に全面改修している。蓮台寺区では修復委員会を組織し、国・県・市の補助金と住民の寄付金で一連の改修・修復事業を行った。

 公開初日には、拝観者が次々と訪れた。子供の頃から仏像を知る地元の秋元健三さん(67)は「地元の宝であり、誇りでもある。四天王像も修復を終えたというので、さっそく訪れた」と話した。

 特別公開は8日までの午前9時半~午後3時半。委員会のメンバーが交代で待機し、案内している。市教育委員会は、収蔵庫わきに仏像説明板を設置した。

 今後は、「しだれ桃の里祭り」期間、秋の祭典期間(10月7~15日)、年末年始(12月31日~1月3日)の年3回公開する。

 【写説】特別公開されている大日如来座像と四天王立像=下田市蓮台寺の天神神社