激しく燃える光進丸=西伊豆町の安良里漁港(1日午後9時55分ごろ撮影)

 ■出火から11時間後鎮圧 

 1日午後9時20分ごろ、西伊豆町の安良里港に係留していたクルーズ船「光進丸(こうしんまる)」(全長25・6メートル、104トン)から出火、全焼し約11時間後に鎮圧したが、2日午後6時現在、消防などによる消火活動が続いている。死傷者は確認されていない。同船は地元の藤高造船が所有・管理し、歌手の加山雄三さんが使用している。

 下田署や下田消防本部などによると、1日午後に同社職員が船内に一度入ったが、出火当時人はいなかったとみられる。

 同船は昨年夏以降出港していなかったが、24時間空調設備を動かすなどしており、電力確保のため対岸からケーブルをつないでいたという。

 通報を受けて各消防署や消防団のポンプ車など計9台が現場に向かい、可搬ポンプを船に乗せて消火活動に当たったほか、下田海上保安部の巡視船も出動した。

 ■「ボン」と爆発音 近隣住民 消火活動見守る

 出火した船が歌手加山雄三さんが使用する船のため、近隣住民は心配そうな様子で消火活動を見守った。

 安良里漁港は消火活動のため、多くのライトで明るく照らされ、周辺には焦げたような臭いが漂っていた。火災に気付き、知人に119番通報を頼んだ女性(66)は「何か警報音のような音が聞こえて外に出た。最初は火も煙も見えなかったが、次第に煙が出てきて火事だと分かった」と話した。複数の住民から「『ボン』という爆発音が聞こえた」という声が聞かれた。

 加山さんの所属事務所は2日、公式ホームページに「光進丸に関して」と題し、謝罪文を掲載した。

 【写説】激しく燃える光進丸=西伊豆町の安良里漁港(1日午後9時55分ごろ撮影)