開所式で看板を除幕する防災関係者=下田市敷根

 ■災害時は要員執務室

 下田市敷根の高台に新築した県賀茂危機管理庁舎の開所式が2日、関係者約30人を集めて行われた。県下田総合庁舎の危機管理機能を移転し、賀茂地域局(危機管理課、地域振興課)が入る。

 同市中の下田総合庁舎は、第4次地震被害想定による津波浸水区域内。県は全機能をスピード感を持って移転する適地を確保するのは難しいと判断し、急がれる危機管理機能の移転を先行した。

 危機管理庁舎は、市民スポーツセンター「サンワーク下田」に隣接する市有地。海抜79メートルに位置する津波浸水区域外。近くに拠点ヘリポート(敷根公園)があり、将来は伊豆縦貫自動車道の敷根インターチェンジ(仮称)が開設される。

 施設は鉄骨地上4階地下1階延べ床面積1290平方メートル。1階は平時にオープンスペースとして開放し防災講座などに活用、災害時には対策要員が集まる執務室となる。2階に事務室、3階に方面本部室、4階に会議室を配置した。

 地上系・衛星系の通信設備を整え、下田総合庁舎とはインターネット電話を使って情報を共有する。非常電源は1週間の使用が可能。事業費は防災資機材を含め15億6千万円。

 開所式では、土屋優行副知事が「防災情報を集約し、地域の防災拠点となる施設が完成した。地域住民や防災関係者にも見学してもらい、安心感を高めていただきたい。ネット電話を使った同時会議も可能で、2庁舎を1庁舎として運用していく」とあいさつ。来賓の福井祐輔・下田市長は「ITを駆使したスマートな庁舎で、支援部隊にとっても活動しやすい」、森竹治郎県議は「地域住民待望の庁舎が完成し、非常に心強い」とそれぞれ期待を寄せた。

 【写説】開所式で看板を除幕する防災関係者=下田市敷根