60周年を迎えたニューポート市との交流を語る石井さん

 ■黒船祭でセレモニー、植樹

 米ニューポート市との姉妹都市提携が60周年を迎え、下田市は第79回黒船祭(5月18~20日)を中心に記念事業を計画。ニューポート市の市民団が来訪する黒船祭初日に、ペリー上陸記念公園で例年の献花式に加え、記念セレモニーと記念植樹を予定している。

 今年で35回目を迎えるニューポート黒船祭(7月)には、交互に訪問団の団長を務めていた市長、市議会議長双方が参加する。

 この後、両市の今年の黒船祭の記録を含めた60周年記念誌を発行する。

 ニューポート市は、幕末に下田に来航したペリー提督の出身地。その縁で1958(昭和33)年5月17日に姉妹都市提携を結んだ。海外都市との提携は全国で9番目だった。84(昭和59)年にはニューポート黒船祭がスタート。以降、両市とも毎年訪問団を送り、交流を重ねている。2004(平成16)年、民間レベルで交流を深めるニューポートクラブが結成された。

 ■「毎年行き来 教育的所産も」 下田ニューポートクラブ 石井会長に聞く

 姉妹提携60周年にあたり、下田ニューポートクラブの会長で、公私6回にわたりニューポート市を訪問している元下田市長の石井直樹さん(73)に、交流の意義や思い出などを聞いた。

 −ニューポート市との交流のきっかけは。

 私の場合は1985(昭和60)年に民間人の立場で初めて訪問した。その前年にニューポート黒船祭が始まったばかりだったが、市は「毎年訪問しなくても」と訪問を見合わせた。そこで有志3人で訪ねた。それが途切れることなく今につながっている。

 −ニューポートは、どんな都市ですか。

 ロードアイランド州の南東部に位置する観光・港湾都市。人口は約2万6千人。鉄道や石油などで成功した人たちの別荘が多く、治安も良い。ジャズフェスティバルや、ヨットのアメリカズカップなども開催されている。民間組織の歓迎委員会があり、温かく迎えてくれます。

 −60周年を迎えた姉妹都市交流の意義は。

 現在、全国で1500を超える姉妹都市がある中、国際姉妹としては全国9番目の提携で、60年も交流を続けているのは素晴らしい。両市のように毎年行き来している姉妹都市は少ない。中学生の代表生徒も毎年訪問し、ホームステイを体験しており、教育的な所産も大きい。

 −60周年を迎えニューポートクラブとして何か計画していますか。

 黒船祭では、今年もサンセットコンサートを企画し、プロのジャズ歌手を招く。また市街地の一角にニューポートハウスを開設し、外国の来訪者を案内するとともに、写真やパネルなどでニューポートの歴史や魅力を紹介します。

 【写説】60周年を迎えたニューポート市との交流を語る石井さん