5年に及ぶ仏像修復事業が完了し、関係者に礼を述べる坂倉委員長=下田市蓮台寺の天神神社

 下田市の蓮台寺区は30日、天神神社境内で大日如来座像等修復完成記念式典を開いた。収蔵庫の改修、大日如来座像(国指定重要文化財)と四天王立像(市指定文化財)の修復と続いた、5年に及ぶ事業の完了を祝った。

 式典には修復委員会、事業費の寄付者、県、市、工事関係者など約100人が出席。板垣正幸宮司による神事に続き、修復委員会の坂倉碩夫委員長は、国・県・市の補助金と多くの善意(寄付金)で事業が遂行できたことに感謝し「今後は適正に管理・運営していくとともに、みなさんには大日如来、四天王立像に変わらぬご厚情をお願いします」とあいさつ。土屋優行副知事、福井祐輔市長が祝辞を述べた。

 大日如来座像は、鎌倉時代の承久年間(1219~21年)に廃寺になった幻の密教寺院「蓮台寺」の本尊と伝わる鎌倉初期の作品。昨春、84年ぶりの修復を終えた。

 四天王立像は持国天と多聞天が平安時代、広目天と増長天が江戸前期の作品とされる。今春、314年ぶりの修復を終えた。総事業費は収蔵庫改修を含め約3200万円。今春の特別公開(3月31日~4月8日)では1111人が拝観した。

 【写説】5年に及ぶ仏像修復事業が完了し、関係者に礼を述べる坂倉委員長=下田市蓮台寺の天神神社