昨年5月に開催された「第78回黒船祭」の収入金15万円を横領したとして、市は2日、観光交流課主事の男性(25)を同日付で懲戒免職処分、当時の観光交流課長を戒告処分にしたと発表した。男性主事は「間違いない。申し訳なかった」と横領を認めているという。市は近く、下田署に業務上横領の疑いで刑事告発する方針。

 市によると、男性主事は昨年10、11月ごろから複数回に分けて、黒船祭期間中に主催者の黒船祭執行会(会長・福井祐輔市長、事務局・観光交流課)が集めた祝儀と招待者の宿泊負担金計16万円のうち、15万円を着服し飲食代や携帯電話料金の支払いなどに充てていたという。黒船祭執行会の16万円は、本来、金融機関に入金管理するはずだったが、連絡ミスなどにより現金のまま同課の金庫内に長期間あった。鍵は金庫の近くにあって管理が甘く、誰でも開けることが可能だった。今年3月5日、同課の別の職員が男性主事の机から祝儀袋などを発見して着服が発覚。男性主事は3月8日に全額返済した。市は、市議会定例会や内部会議などを理由に調査がここまで遅れたとしている。

 市役所で記者会見した福井市長は「住民の信頼回復に向けて二度と起きないよう努めたい」と話し、職員の指導を徹底するとした。また6月定例会で福井市長が月給の10%、土屋徳幸副市長が5%を1カ月分減額する考えだ。

 観光交流課では、07年にも職員が業務上横領の疑いで懲戒免職処分となっていた。翌年に現金保管などの規則を決めて実施したが徹底されていなかった。