およそ1カ月半ぶりに開放された龍宮窟を見学する行楽客=下田市田牛

 倒木事故に伴い、立ち入り禁止となっていた下田市田牛の人気ジオサイト「龍宮窟」は25日、安全対策工事が終了し、遊歩道、洞窟とも開放された。管理する市は、龍宮窟の来遊客が急増しているため、駐車場を広げることを検討している。

 事故は、4月7日に起きた。県外に住む男女2人が洞窟内で、自撮り棒で撮影していたところ、上から落ちてきた樹木に当たった。女性は軽傷だったが、男性は肩の骨を折る重傷を負った。

 事故を受け、市は立ち入り禁止とし、倒木の恐れがある樹木を伐採。洞窟を見下ろす遊歩道に限り4月14日から5月10日まで暫定的に開放した。その後、再び立ち入り禁止とし、落石防止工事を進めていた。

 ■大型連休中最高612台 1日平均349台

 一方、龍宮窟は近年、メディアへの露出増やネットによる拡散効果で、来遊客が急増している。しかし、龍宮窟前の約20台分の専用駐車場は夏季以外、無料開放されているため、来遊客の実数は分からなかった。

 そこで市は、今年の大型連休中(4月28日~5月6日)に初の来遊客調査を実施した。近くの「青少年海の家」の駐車場も開放した結果、9日間で3139台(2輪車を含む)の駐車車両があった。

 最も多い4日に612台、最も少ない6日に223台、一日平均349台だった。

 福井祐輔市長は「世界ジオパークの認定効果もあると思うが、予想以上の行楽客が訪れていて、龍宮窟人気を実感した。既存の駐車場だけでは足りないので、近くに増設・確保していきたい」と話している。

 ■龍宮窟

 波に削られてできた海食洞(かいしょくどう=海の洞窟)。天井の一部が崩れ、直径50メートルほどの天窓が開く。龍宮窟を見下ろす遊歩道からはハート形の海食洞を見ることができ、愛のパワースポットとしても人気がある。

 【写説】およそ1カ月半ぶりに開放された龍宮窟を見学する行楽客=下田市田牛