ピークを迎えた子サバの開き作り=南伊豆町子浦

 南伊豆町の妻良と子浦で、10センチ前後の小さなサバを使った独特の干物作りがピークを迎えた。沿道の庭先にはサバを満載した網が並び、集落は活気付いている。製造するのは現在わずか数軒だが、遠方から買い求めに来る人もいるひそかな人気商品となっている。

 子サバの干物は約50年前に始まったとされる。妻良の定置網に混じったものを早朝に買い付け、開いて塩漬けして半日干す。妻良で雑貨店やまやを営む山本玲子さん(85)は、当時から作り続ける一人だ。

 山本さんは「昔は子サバは煮て削り節用に出荷した」と話す。干物を始めた理由はよく分からず「味が良かったからかな」と話す。さばくには手先の器用さが必須だが、山本さんは1時間で10キロほど処理できる。「飽きんぼ(飽きっぽい人)じゃだめ。根の利く(根気ある人)人じゃないとね」と熟練の技に自信を見せる。

 干物作りは6月中旬まで続く。やまやのほかに妻良のはまみせ(清田紀元さん経営)や、子浦のカネキ物産(川村達二さん経営)などで販売している。

 【写説】ピークを迎えた子サバの開き作り=南伊豆町子浦