獅子頭の口に頭を入れて厄災を払う住民=下田市三丁目

 下田市の弥治川町で江戸時代から続くとされる「御獅子神社例大祭」が7日、同町内で開かれた。若衆や中老たちが御神体の雌雄の獅子頭を担ぎ、町内の民家など約70棟を回り家主や家族の厄災を払った。

 獅子頭を担ぐ一行は、町民の家の前に立ち、出迎えた家主の頭に笹の葉で水を振りかけ、獅子頭の歯を2回鳴らし「家内安全、無病息災、商売繁盛」と声を掛け、神酒と供え物の餅、札を渡した。最後に獅子頭の口に家主の頭を入れて儀式を終えた。同町の小川文代さん(74)は「栃木県から嫁いで来たが、こういう祭りは珍しい」と語った。

 御獅子神社は、江戸時代の慶安年間(1648~52年)に伊勢の国から移り住んだ伊勢屋五兵衛が、伊勢の職人に作らせた獅子2体を祭るため建立したとされる。現在は四丁目の八幡神社の隣に移されている。例大祭は毎年6月7日に催される。

 【写説】獅子頭の口に頭を入れて厄災を払う住民=下田市三丁目