店内を見学するメンバーたち=西伊豆町の大見世文具店

 ■「どう見せるか重要」

 産官学のメンバーで構成する東日本地域力向上研究会(RBP)は9日、西伊豆町仁科の大見世文具店の調査を行った。同店の魅力再評価と改善による地域の力を向上するため、課題や改善点を探った。

 同研究会は地域・町づくりを支援する団体で、大学教授、経済アドバイザー、経営者らで構成している。今回の調査は、地域住民からの依頼。リーダーの伊藤光造さん(NPO法人くらしまち継承機構理事長)をはじめメンバー約10人と、オブザーバーである工学院大(東京都新宿区)の西森陸雄教授が参加した。

 同店は明治時代創業で、近年は弁当販売も手掛ける。店内は近隣の高齢者や、駄菓子を買い求める子どもたちが集まる場となっている。並んでいる文房具などの一部は店主の須田三枝さんもいつからあるか分からない物で、メンバーらからは「歴史的に価値があるのでは」などと驚く声が聞かれた。店内について「昔ながらの雰囲気」「通行量も多い。店内が見えた方がいい」などの意見が出た。近くのコミュニティー施設「よってって山田さん」も見学し、連携についても検討した。

 伊藤さんは「高齢者と子どもが自然と集まる貴重な場所。少しの工夫と周りのサポートで、魅力づくりができるだろう」、西森教授は「商品が大切にされ、店と店員たちとともに生きている。どのように魅力的に見せるかが重要」とそれぞれ話した。

 今後は調査内容をまとめ、地域のまちづくり活動に取り組む団体と協議し、具体的なアクションを提案する。

 【写説】店内を見学するメンバーたち=西伊豆町の大見世文具店