完成した砂防ダムの本堤=下田市高馬

 ■昨春、土石流発生の高馬 「安全度高まった」

 昨年4月の豪雨で大規模な土砂崩れが起こった下田市高馬地区で、砂防ダムの本堤工事が完了した。県下田土木事務所が災害関連緊急砂防事業として進める土石流対策施設工事の一環。同事務所によると、今年10月までに副堤などを含む全ての施設工事を終える計画だという。

 高馬地区では昨年4月17日夜~18日、稲生沢川水系高馬上沢渓流で土石流が発生。家屋1棟の1階部分に土砂が流入し、近くの市道が一時通行止めになるなどの被害が出たため、急ピッチで対策工事を進め、今年5月31日に完成させた。

 完成した本堤は高さ約10メートル、堤長約70・5メートル。今後は副堤(高さ約2・9メートル、堤長約36・5メートル)、本堤と副堤をつなぐ左右1対の側壁、ダム下流部の浸食を防ぐ「水たたき」、流木止めを設ける。

 近くに住む70代の女性は「(土砂崩れが発生した時は)とても怖かったので心強い。これで一安心」とほっとした表情を浮かべた。

 工事第1課の佐野芳彦課長は「昨晩の大雨に間に合って良かった。本堤ができたことで安全度が高まった」と話し「(大雨で)普段と異なる現象が確認された場合、山沿いに住んでいる人は注意してほしい」と語った。

 【写説】完成した砂防ダムの本堤=下田市高馬