■「2町では事業不成立」 3市町の協議は継続

 松崎町は22日、南伊豆町、下田市との3市町広域ごみ処理事業に参加しないことを決め、町議会全員協議会で報告した。15日に下田市が不参加を決めたことを受け、松崎町は「3市町参加が前提条件であり、2町のみでは事業として成り立たない」と判断した。下田、松崎の不参加決定により、同事業は白紙となった。松崎町は「前提条件が崩れた。3市町の枠組みをなくすのか、新たな方法でやっていくのか、あらゆる道を模索する」とし、3市町での協議は継続する。

 3市町は2017年3月、「南伊豆地域一般廃棄物広域処理推進協議会」を設置し、現在の南伊豆町湊の町清掃センターを更新し、24年4月の供用開始に向け、準備を進めた。事業方針については南伊豆町からコンセッション型BOT方式(民設民営、20年後に施設を同町に譲渡)が示されていた。

 下田市は不参加の理由として▽事務の手法について公共の運営関与が乏しく平等な組織参画が難しい▽民間事業者が所有、運営権を持つ状況で災害時・緊急時対応など運営管理に不安がある−などを挙げ、難色を示した。下田市がごみの全体量の6割を占めることから、松崎町は2町のみではスケールメリットが小さいと判断した。

 現在、松崎町雲見にあるごみ処理施設「クリーンピア松崎」は区と24年3月末までの契約となっている。同町の長嶋精一町長は単独処理も視野に入れ「あらゆる選択肢を考え、今後も松崎町のためになる方法を模索していく」と話した。

 町は26日午後7時から雲見公民館で、今回の不参加決定について説明会を開く。

 ■「振り出しから検討」 南伊豆・岡部町長

 下田市と松崎町の不参加決定を受け、南伊豆町の岡部克仁町長は決定を受け22日にコメントを出した。「当然広域でやりたい」としながら両市町の動向から「振り出しから検討だ」と述べた。同日時点で両市町から文書通知はなく、電話や口答連絡があったという。

 岡部町長は民設民営を改めた新たな広域整備や単独整備を検討するとし「正式な通知はなくよそが今後どうしたいか分からない」と動向を見守る構えだ。同町の方針決定期限は「本年度中の決定が望ましい。下田の動きが決まれば南伊豆も決まるだろう」とした。

 単独整備について橋本元治副町長は「建物はそのままに焼却炉だけ替える方法もある。現施設は24年まで使える。リセットして検討する」とした。