冒頭のあいさつで本年度の決意を述べる進士組合長=下田市民文化会館

 ■ 進士組合長 「独自の改革実践」

 JA伊豆太陽(進士克馬組合長)は23日、第28回通常総代会を下田市民文化会館で開いた。農業所得増大に向けた取り組みや遊休農地・施設の有効活用、経営資源確保のための店舗再編に注力するなどの基本方針を確認。県東部8JAが共同で、地域に根ざしたJAとして組織体制の在り方などについて協議する「東部地区JA合併研究委員会」を、7月中旬に設置することも報告した。

 委任状を含む713人が出席。進士組合長は、金融や共済、地域インフラの担い手としてのJAの重要性を強調。「政府はJA組織の弱体化につなげる改革を断行しようとしているが、決して容認できない。(反対するとともに)独自の自己改革を実践する」と決意を述べた。

 東部地区JA合併研究委員会は、伊豆太陽、伊豆の国、あいら伊豆、三島函南、なんすん、御殿場、富士市、富士宮の8JAの役員らで構成。農業所得増大や地域サービスの充実について模索し合併のメリット・デメリットなどについても研究を進めるという。

 ■事業利益は8・7%増 建物更生共済好調10・7%増 17年度決算

 JA伊豆太陽は第28回通常総代会で、2017年度の決算報告を行った。事業利益が1億5700万円(前年度比8・7%増)、経常利益が2億6700万円(6・8%増)といずれも前年度をやや上回ったが、純利益に当たる当期剰余金は1億1900万円(17・3%減)と下回った。

 共済事業の建物更生共済が当初計画の10・7%増と好調で、人件費削減も進んだことから経常利益増となったが、遊休施設の閉鎖や一部支店の再編、地価下落などによる影響で剰余金が減ったとみられる。

 部門別の実績では、販売事業が花卉(かき)類の作付面積減少、かんきつ類が裏年に当たったことなどから当初計画を5・3%下回る約11億円となった。一方、世界農業遺産認定を受けてワサビ販売は好調だった。購買事業は葬祭事業が堅調を維持。金融事業は、貯金が年度当初から約32億円増加し1700億円台に上ったが、高齢化の影響で貸出金が前年度を約4億円下回った。

 【写説】冒頭のあいさつで本年度の決意を述べる進士組合長=下田市民文化会館