湿地に広がるハンゲショウ=松崎町南郷の鮎川地区

 松崎町南郷の鮎川地区の湿地で、ハンゲショウが見頃を迎えている。ビオトープづくりに取り組む元教員の土屋武彦さん(61)さんが町の観光資源にするため、8年前から群生地の拡大に取り組んできた。同所は来年以降、伊豆縦貫自動車道工事の発生土を使って農地として整備する予定になっている。土屋さんは町の協力で、ハンゲショウを別の場所に移すことを計画している。

 ハンゲショウはドクダミ科の多年草。夏至から11日目の「半夏生」の頃に開花し、葉が白く変化する様子を「半化粧」と表したことが名前の由来とされる。絶滅危惧種に指定している都府県も多い。

 土屋さんは8年前、元田んぼだった土地3ヘクタールを借りて、ビオトープづくりを開始。雑草で隠れていた約400平方メートルのハンゲショウ群生地を発見した。希少な植物を増やすため、周辺を整備すると群生地は約2300平方メートルまで広がった。土屋さんは「ゆくゆくは日本一(の群生地)にしたかった。町のため仕方ない」と話した。現在、町とともに候補地を選定している。

 場所は伏倉橋を渡り、下田方面に300メートルほど進んだ地点の山沿い。見学は自由だが、足場が悪いため十分な準備が必要。見頃は7月上旬までという。

 【写説】湿地に広がるハンゲショウ=松崎町南郷の鮎川地区