多くの住民を前に激しい練りを繰り広げる海の男たち=下田市須崎

 ■男たちの掛け声響く 

 下田市須崎地区で28、29の両日、津島神社の例大祭が行われた。本祭りの29日は台風一過の晴天に恵まれ、「エンヤー」「ヨイヨイ」と、神輿(みこし)や道具を担ぐ男たちの掛け声が響きわたった。

 荒くれで名をはせるスサノオノミコトを祭神とし、気の荒い漁師町の祭典とあって、その勇壮さは伊豆随一。白装束に身を包んだ海の男たちは終日、神輿と道具の激しい練りを披露しながら地区内を巡行した。

 ハイライトは、宮入り前の浜降り。日没時に磯崎の浜に到着した一行は、すぐに海に入らず、ぶつけあいの練りを繰り返すこと十数回。神輿も加わり、薙刀(なぎなた)や鉾(ほこ)など8基連なった道具に「ドスン!」と勢い良くぶつかると、「チャリン、チャリン」と飾り物の鈴が鳴り響いた。

 頭の合図で「ヨイヨイ、ヨイヨイ」と小気味よい掛け声とともに、蛇行しながら海の中へ。肩まで漬かった男たちは、祭りの終えんを惜しむかのように、ゆっくりと練り、時々雄たけびを上げていた。浜には多くの住民が詰めかけ、拍手喝采を送った。

 【写説】多くの住民を前に激しい練りを繰り広げる海の男たち=下田市須崎