喫煙スペースで一服を楽しむ遊泳客=下田市吉佐美の入田浜海水浴場

 ■時代に沿う管理目指す 看板立て灰皿、パラソル

 下田市の吉佐美区は今シーズンから、入田浜海水浴場内に専用の喫煙スペースを設けて分煙を推進している。市内9海水浴場の中でも珍しい取り組み。浜辺の環境改善を図るとともに、分煙が進む時代の流れに沿った“人にも海にも優しいビーチ管理”を目指している。

 昨年まで喫煙者に竹筒の灰皿を渡し、浜辺でたばこを吸ってもらっていたが今年から中止。代わりに浜の入り口に「ここでいっぷく」と書いた看板を立て約20平方メートルの喫煙場所をつくり、専用の灰皿スタンドを設置した。海岸線の絶景をゆっくり楽しめるように、日よけのパラソルと椅子も置いてある。

 東京都豊島区から親子3人で来た50代女性は「子どもがぜんそくを持っているので助かる。喫煙場所が分かれば避けることができるし、たばこの火に触れてやけどをする危険も減る」と取り組みを歓迎した。喫煙スペースを利用したさいたま市の会社役員榎本好一さん(46)は「時代は分煙なので当然だ。海水浴場もきれいにしなくてはいけない」と話した。

 同海水浴場を担当する区役員の近持孝一さんは「いつまでもきれいな砂浜を維持していきたい」とビーチに対する思いを語った。

 【写説】喫煙スペースで一服を楽しむ遊泳客=下田市吉佐美の入田浜海水浴場