発煙筒や「中木」の火文字、花火を楽しむ家族連れ=南伊豆町中木(2017年撮影)

 南伊豆町中木区主催の恒例行事「中木火祭り」が今年で最後になる。民宿などで組織する中木観光組合(渡辺正春組合長)を中心に運営してきたが、ヒリゾ浜の活況や高齢化による人手不足で継続が困難になったという。40年近い歴史があり、花火と発煙筒を組み合わせた独特の演出が好評だった。本年度は13日午後8時から実施する。

 火祭りはお盆の迎え火を元にしている。古老によると古くは港でわら束を燃やしたが、1980年前後に海を汚さないよう発煙筒と花火で代用したという。観光と一体化し現在の形になった。

 例年700本の発煙筒で湾内を真っ赤に染め上げ、打ち上げ花火や火文字も行う。

 中木在住で元県職員の渡辺力さん(73)は「90年代前半に県で観光資源として注目し紹介した。発煙筒は独特で他にない」と往時を振り返った。

 終了について渡辺組合長は「組合員が減り、花火機材の運搬や発煙筒の支度など人員確保が難しくなった」とし「ヒリゾ浜の活況で、あえて最盛期に火祭りをする意義も薄れた」と話した。

 【写説】発煙筒や「中木」の火文字、花火を楽しむ家族連れ=南伊豆町中木(2017年撮影)