住民の吉事を祈る子どもたち=西伊豆町田子

 西伊豆町の田子地区で15日、「田子港祭り」が開かれた。昨年中止となった「櫓こぎ大会」に続き、今年は漁船パレードも実施を見送り、例年2日間だった祭りを1日のみとして、規模縮小での開催となった。

 田子魚市場で行われた修祓(しゅうばつ)式で、運営委員長の山本豊・南部連合区長は「2日間の開催による安全確保が難しくなっている。今年は漁船パレードを中止し、1日のみとする苦渋の決断で十分な安全性を確保することにした」と経緯を説明し、地区役員や来賓らに理解を求めた。

 式後は神輿(みこし)渡御が行われ、子どもたちは手作りのさい銭箱を持ち「さい銭、さい銭」と呼び掛けながら地区を歩いた。さい銭を寄せた住民の前で、箱を掲げながら「繁盛」「健康」「大漁」など、住民が望む吉事を祈願した。

 祭りの運営、神輿渡御などにNPO法人国際ボランティア学生協会(IVUSA)が協力した。

 来年の開催日程・内容は、今年の実施内容を踏まえ、検討していくという。

 ■きょう「田子フェス」 そうめん大食い大会や出店

 例年は2日間だった田子港祭りが1日のみとなったことから、地域おこし協力隊の福井健人さんが発起人となり、16日に「田子フェス」を開催する。

 地元有志に加え、町内の祭りに協力しているNPO法人国際ボランティア学生協会のメンバー(IVUSA)が協力。規模が縮小された祭りに替わるイベントで、地区の活性化を狙う。

 午後2時からみなと公園でIVUSAによるそうめんの大食い大会を催す。午後6時半からはキャンドルやかも風鈴で装飾された新地通りに、飲食を中心とした出店を並べる。IVUSAとの交流会「ふれあい酒場」も開く。

 また、福井さんは同イベントに合わせ、午前10時~正午、小型の伝馬船を使った同地区伝統の「櫓こぎ」体験を実施する。

 田子フェスは祭りが1日のみとなったことから急きょ企画した。来年以降の開催については未定。福井さんは「試験的、突発的な試みだが、田子地区を精いっぱい盛り上げたい。ぜひ多くの人に来てほしい」と話した。

 【写説】住民の吉事を祈る子どもたち=西伊豆町田子