持ち寄った防災グッズを見せ合い意見を述べる参加者=下田市吉佐美

 ■隣近所の共助意識を 初活動に5人参加

 下田市地域おこし協力隊の向原一平さんが、災害発生時や避難生活時に助け合う小規模地域コミュニティー「避難パーティー」の普及を進めている。互いの“顔”がしっかり見える防災体験を通して、隣近所の共助意識を高め、地域の防災力強化につなげるのが狙い。向原さんは「避難パーティーが増えれば生存率も高まるのではないか」と話す。地元ケーブルテレビ・小林テレビ(渡辺良平社長)が協力し、28日から活動を番組で紹介する。

 自身が移住した時、災害時に頼れる存在が少なく不安に感じた体験から、移住者に限らず食料や日用品、防災知識などを共有できる信頼関係の構築が必要と考え企画した。

 初回の活動は23日に吉佐美の民家で実施し、家主の家族や知人5人が参加した。災害が発生して電気やガスなどが3日間停止し、知り合いの家を頼って集まったという想定。屋内にある物を使い協力して食事を作り、生活用品や雨具など互いに持ち寄った物を見せ合った。途中で「これだけみんなが用意すれば何とかなる」「着替えが少ないのが盲点だった」などと意見を出し合いながら親睦を深めた。

 向原さんは、政府の資料なども例に挙げて、防災体制の充実が移住定住の促進につながると強調し「しっかりした防災コミュニティーがあれば、それが地域の魅力の一つになる」と述べた。

 今後、地域主体の避難パーティーづくりの支援も検討するという。

 【写説】持ち寄った防災グッズを見せ合い意見を述べる参加者=下田市吉佐美