自衛隊員からポリ袋を利用した腕のつり下げ方法を学ぶ住民=河津町の河津中体育館

 「防災の日」の1日、賀茂6市町で総合防災訓練が行われた。大規模な地震が突発的に発生したと想定し、津波避難、初期消火、応急救護、心肺蘇生、資機材の点検・取り扱いなど、地域ごと実情に即した訓練を繰り広げた。

 ■自衛官ら講師に応急救護 河津

 河津町の市立河津中体育館では、地元の田中区、下峰区、上峰区区の住民と役場職員など約200人が参加。自衛隊駒門駐屯地の自衛官や下田地区消防組合の消防士を講師に、応急救護、心肺蘇生法、自動体外式除細動器(AED)操作訓練などに取り組んだ。

 応急救護は、タオルやラップなど身の回りあるものを使った応急措置や、毛布と2本の棒を使った簡易担架の作り方を学んだ。腕が骨折した場合には新聞紙を折り畳んで固定し、三角巾の代わりに取っ手付きのポリ袋を利用して首からつるす方法などを実践した。

 応急救護を学んだ後、県立下田高1年の山本絵莉那さん(16)は「身近なもので応急手当てができることに感心した。こうした知識をいざという時に生かしていきたい」と感想を語った。

 訓練の冒頭、岸重宏町長は「南海トラフ地震は30年以内に70%の確立で起こるといわれる。まず自分の命は自分で守り、その後、みんなで協力して助け合ってほしい。そのためには日頃の訓練が大切」と呼び掛けた。

 ■19地区1229人が津波避難 松崎

 松崎町では町内35地区の自主防災会のうち、19地区1229人が参加し、津波避難を中心とした訓練に取り組んだ。

 7月30日に新たに津波避難ビルに指定された静岡銀行松崎支店には江奈3区の住民約60人が避難した。消防団員らの案内で、高さ約12メートルの屋上まで階段を上り、経路やビルの高さなどを確かめた。町職員のよる屋上に向かうための門扉の開閉方法の説明も行われた。

 菅博孝区長は「新たな避難ビルを確かめようと、例年以上の参加者となり、スムーズな訓練ができた。今後は避難時間の短縮を目指していきたい」と話した。

 【写説】自衛隊員からポリ袋を利用した腕のつり下げ方法を学ぶ住民=河津町の河津中体育館

 【写説】雨が降る中、静岡銀行松崎支店の屋上に避難する住民=松崎町江奈