不適合製品の可能性がある免震オイルダンパー=下田市三丁目の下田メディカルセンター地下

 油圧機器大手「KYB」と子会社「カバヤシステムマシナリー」(ともに本社・東京都)が地震の揺れを抑える免震・制震装置の検査データを改ざんしていた問題で、下田市は24日、下田メディカルセンター(管理者=福井祐輔・下田市長)に設置されている免震オイルダンパー10本が不適合製品に該当する可能性があると発表した。国土交通省によると震度6強~7程度の地震でも建物が倒壊する可能性はないという。市所有の他の公共施設で不適合製品は確認されていない。

 市と同病院は国交省の発表などを受けて18日に調査に着手。同病院で「国交相認定等に不適合な製品」の認定番号のものと型式が一致する免震装置が使用されていることを確認した。KYBの発表資料によると、認定番号が一致する製品のうち7割超が不適合製品に当たるという。同社に同病院の免震装置が不適合品に当たるかどうかを問い合わせているが現時点で回答はなく、今後は交換を含めて対応を要請する。

 福井市長は市役所で会見を開き「なるべく早く安全性を確保したい。(早急な対応を)要求しなければなならい」、中田和明事務局長は「腹立たしい。あきれてものも言えない」と述べた。

 同病院は賀茂地区1市5町でつくる一部事務組合下田メディカルセンターが設立し、2012年5月に開院。鉄筋3階(一部4階)建てで延べ床面積8632平方メートル。16診療科目、144病床を備える。

 【写説】不適合製品の可能性がある免震オイルダンパー=下田市三丁目の下田メディカルセンター地下