侍大将役の号令で12トンの角石を引く参加者ら=東伊豆町奈良本

 ■観光客ら220人、12トン角石運搬 

 東伊豆町奈良本の熱川海岸通りで27日夜、江戸城築城のため切り出した伊豆石の運搬と、最初に江戸城を築いた武将太田道灌にちなんだ「第6回石曳(いしび)き道灌祭り」(熱川温泉観光協会主催)が開かれた。観光客や地域住民ら約220人が重さ約12トンの角石を50メートル引き、当時の運搬を体験した。

 角石は、実際に切り出された高さ1・2メートル、幅1・3メートル、奥行き2・6メートルで、木製のそりに載せた。石の上で指図する侍大将役の号令「引けー」に合わせ参加者が綱を引いた。

 初めは全く動かなかったが、息を合わせ力を合わせると徐々に動き出した。23分51秒で引き切ると大歓声が湧き、褒美の紅白餅がまかれた。妻と旅行に来た埼玉県川口市の荒川博さん(68)は「すごく重かったけど、良い思い出ができた」と笑顔で話した。

 祭りは昨年、台風接近の影響で中止されたため2年ぶりの開催となった。熱川道灌太鼓などのステージイベント、1500発の花火打ち上げもあり、約千の来場者でにぎわった。

 ■「どうかん先生」初披露 熱川温泉キャラクター、丸顔で着物「かわいい」

 熱川温泉観光協会は、同温泉キャラクター「どうかん先生」を制作し、27日夜に開いた第6回石曳き道灌祭りで着ぐるみを初披露した。

 同温泉にゆかりある武将太田道灌をモチーフにした。江戸情緒を感じさせる着物姿で親しみやすい丸顔が特徴。誘客や各種イベントなどでPRに活用する。

 祭りセレモニー前にお披露目されると、来場者から「かわいい」と歓声が上がった。

 【写説】侍大将役の号令で12トンの角石を引く参加者ら=東伊豆町奈良本

 【写説】初披露される熱川温泉キャラクター「どうかん先生」の着ぐるみ=東伊豆町奈良本