水中文化遺産について講話する佐々木さん=南伊豆町役場

 南伊豆町のNPO法人南の風創生本部(杉本憲一理事長)はこのほど、第5回文化講演会を町役場で開いた。水中考古学者で九州国立博物館職員の佐々木蘭貞さん(42)=横浜市出身=を講師に、全国各地の沈没船調査の最前線を紹介した。

 佐々木さんは福岡市と京都市でしか見つかっていない瓦が、海中から見つかった例を挙げた。「これまで交易の研究は陸上の生産地と消費地しか分からなかった」とし、「間をつなぐ船の調査が、交易の歴史に新しい見解を与えてくれる」と意義を解説した。

 沖縄県や福岡県の各種遺跡を次々に挙げ、北欧で引き上げられた船が観光名所になった事例も紹介した。

 【写説】水中文化遺産について講話する佐々木さん=南伊豆町役場