連なるようにつるされた潮かつお=西伊豆町田子

 西伊豆町田子地区で、正月用の伝統保存食として知られる「潮(しお)かつお」作りが最盛期を迎えている。陰干しのため、連なるようにつるされたカツオは、同地区の冬の風物詩となっている。

 潮かつおは「正月魚(しょうがつよ)」とも呼ばれる新年の縁起物。わらで飾り付け、豊漁・豊作や子孫繁栄などを祈願し、神棚や玄関先につるす。三が日が過ぎると下ろして茶漬けなどで味わう。

 伝統的な製法にこだわるカネサ鰹節商店では体長60~70センチ、重さ約3キロのカツオ計500本を準備した。内臓を取り出し、約10日ほど塩漬けしたカツオを次々とつるした。およそ3週間ほど伊豆西海岸の冬の西風に当て、乾燥させてから出荷する。

 同店5代目の芹沢安久副代表によると今年は色、形も良く、やや大ぶり。町内外からすでに予約が入っているという。

 芹沢副代表は「今年も良い質のものがそろった。昔ながらの伝統を変えることなく続けていき、地域にもっと知ってもらえるよう努力していきたい」と話した。

 価格は1匹3800円(送料別)。問い合わせは同店〈電0558(53)0016〉へ。

 【写説】連なるようにつるされた潮かつお=西伊豆町田子