伊豆の踊子文学碑に献花する伊豆の踊り子ら=河津町湯ケ野

 ■ゆかりの地発展誓う

 3連休最終日の25日、河津町内で「伊豆天城路 河津秋まつり」(12月10日まで)の3イベントが開かれた。鍋の振る舞いなどで多くの観光客らをもてなした。

 湯ケ野では、湯ケ野観光協議会(稲穂照子会長)が第14回伊豆の踊子文学祭を開いた。式典や踊子鍋サービス、映画上映などを行い川端康成の小説「伊豆の踊子」ゆかりの地をアピールした。

 伊豆の踊子文学碑前で行った式典には町や観光関係者ら約40人が出席、準ミス伊豆の踊り子正木里実さん(19)と町役場職員の板垣雄大さん(25)が踊り子と学生に扮(ふん)し献花した。

 稲穂会長が「川端康成が湯ケ野に宿泊してからちょうど100年目、そしてノーベル文学賞を受賞してから50年。節目の年に皆さんを迎えられうれしい」とあいさつし「文学碑にふさわしい落ち着いた情緒ある温泉場として発展させていくことを改めて誓う」と祭文を読み上げた。正木さんが碑文の一節を朗読、碑建設委員だった稲葉修三郎さんが思い出を語った。

 踊子鍋や抹茶を先着100人に無料サービス、吉永小百合さん主演映画の上映、講談や舞踊披露、踊り子が入浴したとされる共同浴場や旅館「福田家」文学資料室の一般開放もありにぎわった。

 「伊豆の踊子」は予備校生だった川端が1919(大正8)年11月に伊豆を旅し、出会った旅芸人一座との交流が元になっている。

 ■最優秀に高岡さん(下田) 「伊豆の踊子」読書感想文コンク 

 河津町教育委員会は25日、第2回「伊豆の踊子」読書感想文コンクールの審査結果を発表した。最優秀賞に高岡明子さん(下田市)の作品が選ばれた。

 川端康成が湯ケ野を題材にした名作をさらに知ってほしい―と、初回より応募対象を広げたが、一般の部3点の応募にとどまり中学生の部はゼロだった。審査は鈴木基教育長が行った。同日の伊豆の踊子文学祭の中で表彰し、高岡さんが作品を発表した。

 優秀賞は次の通り。

 鈴木ふじ江(沢田)松下省三郎(谷津)

 ■伊勢エビのみそ汁サービス 谷津区

 谷津では、谷津区(佐藤広幸区長)が平安の仏像展示館で伊勢エビのみそ汁約70人前をを無料サービスし、来館者に喜ばれた。

 ■大噴湯浴びちゃおう まつり第10回記念し初企画―峰温泉

 峰の峰温泉大噴湯公園では、同公園管理運営委員会(小野英樹委員長)が第10回峰温泉大噴湯まつりを開いた。噴き上がり落ちる温泉を浴びる新企画、鍋や温泉卵の無料サービスが人気を呼んだ。

 10回記念で自然の息吹を感じてもらおう―と「ポンチョを着て、大噴湯を浴びちゃおう!」を初開催、ビニールのポンチョ100枚を無料配布した。毎分600リットル、高さ約30メートルに達する温泉を子どもらが浴び「冷たーい」などと歓声を上げた。

 「大噴湯鍋」は例年伊勢エビだが、ズガニに変更し300人分を、名物「大噴湯たまご」は500個を振る舞った。地元子ども会の子供峰龍太鼓の演奏がムードを盛り上げた。

 小野委員長は「これからも多くの人に愛される公園を目指していく」と話した。

 【写説】伊豆の踊子文学碑に献花する伊豆の踊り子ら=河津町湯ケ野

 【写説】ポンチョを着て大噴湯を浴びる来場者たち=河津町の峰温泉大噴湯公園