バガテル公園温室で試験栽培し色鮮やかな花を咲かせる食用バラ=河津町峰

 ■多様な活用見込む 

 河津町が峰の河津バガテル公園温室で食用バラの試験栽培を開始した。通常の四季咲きバラを農薬使用を極力抑えて栽培することで花弁を食べられるようにする。サラダや紅茶、ジャムなどに利用できる他、風呂に入れるなど多様な活用が見込まれる。2、3年かけて栽培技術確立を目指し、同公園や町内農業の活性化につなげる考えだ。

 温室2棟約460平方メートルに大苗(2年生)約40種700株を10月に植栽した。色映えし香りの強い赤やピンク色系の大輪を中心に白、黄色などの花が、すでに鮮やかに咲いている。公園バラ園の開花期でなくても、入園客に花を楽しんでもらえる利点もある。

 試験栽培は、沢田の「伊豆バラ園」代表後藤治也さん(59)の指導で行っている。バラは病虫害対策が欠かせないが、残留農薬を排除し人体に害がないように育てる。

 後藤さんによると、重曹や植物油、デンプンなどを材料にした、野菜に使われる安全な殺菌剤、微生物で虫の体調を悪くし駆除する殺虫剤を使用している。温かくなる春からは防虫ネットや土を覆うマルチシートを併用する。後藤さんは「安全な栽培技術を確立し生産を安定させていく」と話した。

 生産する花弁は公園のカフェや売店での利用を考えている。町企画調整課は「食用バラのジャンルはそれほど成り立っていない。化粧品やポプリへの利用も考えられるなど無限の可能性がある」と期待し「バガテル公園再生の一案としても進め、農業振興にもつなげたい」と意欲を示す。

 【写説】バガテル公園温室で試験栽培し色鮮やかな花を咲かせる食用バラ=河津町峰