著書の「お吉と龍馬~風の夢~」を手にする石垣さん

 ■蝦夷地開拓の夢描く

 下田市を中心とした有志でつくる「伊豆龍馬会」は、歴史小説「お吉と龍馬~風の夢~」を発行した。著者は同会副会長で、伊豆下田法人会事務局長の石垣直樹さん(53)。2009年に文芸社から出版した「お吉と龍馬~風の出会い~」の続編となる。

 石垣さんは、坂本龍馬が維新回天の活躍をした時期(下田で脱藩赦免されてから暗殺されるまでの約5年間)に、お吉の歴史があいまいな上、一時期「京の祇園で芸妓(げいぎ)をしながら開国運動をしていた」との記録を基に想像を膨らませた。

 「風の出会い」では、お吉が帰国するハリスの船を見送った場面から、宝福寺で龍馬の脱藩が赦免される場面までを描いた。

 今回の「風の夢」は、その約1年半後に龍馬が下田で生涯の夢である蝦夷地開拓を勝海舟に語る場面までを描いた。篤姫、吉田松陰、高杉晋作、佐久間象山、龍馬の妻・おりょうなどが登場する。

 石垣さんは、この物語をライフワークとしており、今後、「風の別れ」を執筆して完結させる予定。

 「風の夢」は、B5判95ページ。500円。お吉と龍馬ゆかりの同寺(下田市一丁目)で販売しているほか、1月20日に同寺で開く「第11回龍馬飛翔祭」で販売する。販売収益金は、全て伊豆龍馬会の活動費に充てるという。

 【写説】著書の「お吉と龍馬~風の夢~」を手にする石垣さん