誤って伐採された岩科財産区の山林=松崎町

 ■「誠意ある対応進める」 区、町と善後策協議

 松崎町の県道南伊豆松崎線沿いの岩科財産区が所有する土地で、誤って森林伐採が行われたことが分かった。現在は事業者の愛美林(南伊豆町)と同財産区、町が、善後策の話し合いを進めている。

 町によると、同事業は木を伐採し新たに植林する事業。詳しい原因は調査中だが、事業者が同土地を所有するのが個人であると取り違え、その個人から許可を得て行った可能性が高いとみられる。誤って同財産区が所有する土地約1・3ヘクタールで、植わっていたスギやヒノキなどを切ってしまった。これは事業面積約2・2ヘクタールの内、約6割ほどに当たる。

 同所は68年前の旧岩科村時代、木材生産のため植樹が行われたが、木材価格が低迷したため、林業に活用されることはほとんどなかった。最後に間伐が行われたのは2007年という。

 現在、3者が話し合い、現状を調査している。同社は「調査に全面的に協力し、誠意ある対応を進めていく」と話した。

 財産区議会の山本太美雄議長は「事業者を責めたところで切られた木が元に戻ることはない。事業者と町とともに、地域住民が納得できる解決方法を前向きに探していきたい」、町担当者は「経過を精査し、取るべき対応を検討していく」とそれぞれ話した。

 【写説】誤って伐採された岩科財産区の山林=松崎町