家内安全などを祈りおでこに朱の印を押される18軒仲間の人たち=南伊豆町伊浜の普照寺

 ■全員のおでこに朱の印

 南伊豆町伊浜の普照寺(井手伸祐和尚)は3日、年に一度の本尊・観音菩薩座像のご開帳を行った。早朝から「18軒仲間」と呼ばれる古い家の代表が集まり、観音堂祭りの法要で家内安全などを祈った。像は町指定文化財で、伝承では奈良時代の作とされる。

 祭りは午前7時に始まり、仲間が車座になって読経と焼香をした。お神酒を飲んだ後、井手住職を交えて全員がおでこに朱色の印を押した。住職は「何百年続いているか分からない。波勝崎苑が忙しかったころはもっと朝早くからやった」と話した。

 人口減で出席者は減っており今年は9人だった。参加した男性は「朱を押すのに子どもが大勢集まったこともあったけれど、今は続けるのが難しいねぇ」とつぶやいた。

 本尊は伝承によると奈良時代の高僧・行基が彫り遠州の海浜に投じられ、793年正月3日に伊浜の漁師が引き上げたとされる。町誌によると学問的には平安時代の作という。

 【写説】家内安全などを祈りおでこに朱の印を押される18軒仲間の人たち=南伊豆町伊浜の普照寺