松崎分会の土屋分会長と猟の日程について話す石田さん(左)=松崎町

 ■鳥獣対策担当の町職員

 全国で猟友会の高齢化が課題となる中、松崎町産業建設課で鳥獣対策を担当している石田和也さん(27)が狩猟免許を取得した。賀茂猟友会松崎分会(土屋己規雄分会長、55人)のベテランたちの下で修業、今後は同分会に加入し、共に活動していく予定だ。同分会に20代の若者が加入することは20年以上なかったという。

 石田さんは2018年度から産業建設課に勤務し、高齢化が進む猟友会の現状を知った。「鳥獣対策が全て猟友会頼みとなっている」「自分にも何かできることがあるのではないか」と考え、猟のことを知るため、そして若者の加入促進につながればと、狩猟免許を取得することを決めた。

 11月までに銃の所持許可と狩猟免許を取得。残念ながら猟友会の加入に間に合わなかったため、本年度は同分会で研修し、来年度に正式加入するという。11月から会員とともに山に入り、ベテランたちから技術を教わっている。「山の見方や動物の探し方など、分からないことが多く、全てが勉強になっている」と話す。

 土屋分会長は「本当にうれしい」と石田さんの加入を大歓迎。「あと10年もすれば松崎分会は高齢化によって(会員数が)半数になってしまう。町職員が加入してくれれば、今までの職員では分からなかったことまで知ってもらえるだろう」と期待を寄せる。

 石田さんは「(分会員は平均年齢70・5歳で)ほとんどが65歳以上。知識を持った人が誰かに伝えることなく、消えてしまうことは避けなくてはいけない」。自身の活動を通じ「同じように若い人に(狩猟免許を)取ってもらい、一緒に活動してくれる人が増えてほしい」と話した。

 【写説】松崎分会の土屋分会長と猟の日程について話す石田さん(左)=松崎町