「海舟の目から見た明治維新」を演題に講演する高山さん=下田市一丁目の宝福寺

 ■「敵味方なく功績評価を」 

 下田市一丁目の宝福寺で21日、「第11回龍馬飛翔祭」(同寺主催、伊豆龍馬会協力)が開かれた。勝海舟の玄孫・高山みな子さんの講演に続き、山本権兵衛の玄孫・山本盛隆さんを交えた対談などが行われた。

 高山さんは「海舟の目から見た明治維新」を演題に講演した。明治維新から150年経た今なお勝者と敗者側の感情論が根強いとして「敵味方に関係なく一人一人の功績を正しく評価することが大切」と指摘した。

 江戸城無血開城について「『武士の情け』では済まされない合理的な理由があった」とし、その一つとして島津斉彬を介した西郷隆盛と勝海舟との信頼関係を挙げた。

 明治4年に大久保利通、木戸孝允、西郷隆盛と会談した勝海舟は、「あなた方は高い坂の上から転げ落ちてくる荷車のようだった。微力な私は肘や膝の骨を折って荷車を止めるのに精いっぱいだった」と維新を振り返り、「こうして今、みんなで新しい国づくりに力を尽くせるのは幸せ」と笑い合ったエピソードを紹介した。

 境内では、飲食物販の「龍馬市」や下田岳精会の詩吟、翔華組のよさこい踊りが行われた。

 宝福寺は、1863年に勝海舟と土佐藩主山内容堂が会談した場所。この会談で坂本龍馬の脱藩が許され、飛翔のきっかけとなったとされる。

 【写説】「海舟の目から見た明治維新」を演題に講演する高山さん=下田市一丁目の宝福寺