
■「いつ、誰が、何のために」
南伊豆町下賀茂商店街の商工会お試し店舗のトイレに、60センチもの巨大な大根模型があると話題になっている。数十年前に設置されたとみられ、同店でレストランを開いている鈴木道子さん(伊浜)は「お客が驚いて出てくる。なぜあんな場所に大根なのか」と首をかしげる。
大根は発泡スチロール製とみられ、電気コードのひげ根の装飾がある。トイレ上の棚板の穴に差し込まれている。
店舗はここ10年ほど遊休物件だったが、2年前に商工会が整備し月替わりで安く貸し出している。
担当職員は「30年近く前に建物を借り総菜店を出していた人が設置したのではないか」と推測するが「誰が何を思って作ったか、詳細は分からない」という。
これまでのお試し出店は持ち帰り販売が多く、店内で食べる形式は少なかった。鈴木さんがレストラン「しいの木やま」を出店するとトイレ利用者が増え、驚く客が何人もいたという。「よく分からないけれど、これで繁盛したら面白いね」とにやりと笑った。
【写説】トイレの天井近くに飾られ話題を集める巨大な大根=南伊豆町下賀茂